イームズ

一般人の日常にも素晴らしいデザインの物を、という流れはウィリアム・モリスから始まるイギリスのアーツ・アンド・クラフト運動に端を発しています。しかしそれが本当の意味で具現化したのは、世界1位の経済大国となっていたアメリカにおいてでした。そしてその一翼を担った家具デザイナーが、チャールズ・イームズです。第二次世界大戦後のアメリカで、彼はその有機主義的な考えに基づき椅子などの家具をデザインし、新しい技術や素材を用いることで一般人にも質の高いデザインの物を提供していったのです。

イームズチェア

そんなイームズの代表的な作品が、いわゆるイームズチェアと呼ばれるものです。オフィス家具メーカーだったハーマンミラー社の依頼でデザインをおこなったこの椅子は、現代においても古さを感じさせない魅力を持っています。